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私たちについて

【創業30年を迎えて これからのタイ料理】

1992年創業当時、タイ料理はまだ珍しい存在でした。一人のアルバイトタイ人女性が作ったまかないのタイ料理がきっかけでスパイスロードはスタートしました。
タイの街角、OLサラリーマンが行列をなしている食堂で食べた「美味しいタイ料理」を日本でも食べられるようにしたいという想いは、今でも変わりません。
タイ料理が多くの皆様に食べて頂けるようになった今、更に日本の食文化の中で支持されるようになるためには、新たなチャレンジが必要です。
食に求める価値観、ニーズを捉え、気軽に利用でき、都内だけではなく地方でも私たちが大事にしている「美味しいタイ料理」を食べて頂ける場所が必要。
今後のタイ料理は、一日の生活の中で寄り添える環境をつくることが必要です。


【スパイスロード】
創業者 涌井征男はインドカレー好きの喫茶店マスター。1978年西荻で喫茶店を開業。
数年後、学生街である高田馬場にて2号店を開業しました。
その高田馬場のお店にて1991年、知人の紹介でタイ人女性をアルバイト採用した。
そのタイ人女性が作ったまかないのタイ料理を食べた涌井は今までに経験したことがない味に戸惑い不思議な感覚に囚われる。美味しいのかよくわらないが何故かまた食べたくなる。
その日からまかないはタイ料理。インド料理とは全く違うスパイス、ハーブの使い方と調理方法で作られるタイ料理が2坪の喫茶店のキッチンで繰り広げられました。
タイ料理の魅力にとりつかれ喫茶店メニューにトムヤムクン、グリーンカレー等を出したところ反応が思った程ではない。自身が感動してワクワクしたこのタイ料理をもっと多くの人に食べてもらいたい。そのためにわかりやすく手頃な価格で出せる麺(ラーメン)を思いつき(このころ還7ラーメン等でラーメンブーム)トムヤムクンに日本の中華麺を入れたトムヤムクンラーメンを開発。喫茶店で常連さんに試食をしてもらいながら改良を重ねて独自のレシピを作っていく。そんな中、たまたま高田馬場の喫茶店から歩いて10分の西早稲田でラーメン屋居抜き物件が目に留まり、すぐにビルの5階に住んでいるビルオーナーに相談して契約をする。ここに「タイ国ラーメン ティーヌン」誕生 店名考案者はタイ料理との出会いのきっかけである喫茶店アルバイトのタイ人女性、意味は「最初、First」
ちなみにそのタイ人女性アルバイトは現在スパイスロード取締役、本の出版10冊、メディア出演をしている味澤ペンシーです。

ティーヌン西早稲田開業当初は全くお客様が来ない、来ていただいたお客様も残して帰られるお客様が多数というスタートでした。半年過ぎた頃よりめずらしさでいくつかの雑誌、テレビ取材(当時フジテレビが河田町にあったためテレビ関係者がご来店していた)を受けたことと涌井と同じようにタイの味にはまったお客様の声により何とか続けていくことができました。
タイ料理を多くの人に知っていただきたい思いで第一歩を踏み出したティーヌン。
自国の世界に誇れる食である和食、そして中華、フレンチ、イタリアンが日本の食文化に浸透しているようにタイ料理も多くの皆様に喜んでいただきたい。そのためには他の食業態のようにタイ料理を色んな形で知ってもうために様々な場所、業態にチャレンジをしてきました。路面店、商業施設、オフィス、百貨店、フードコート、ロードサイド。業態として麺飯、居酒屋、デリ等。ふり返ればタイ料理での前例がないチャレンジでしたので失敗も多く経営的には苦しいことばかりでしたがスパイスロードがきっかけでタイ料理に出会ったという声とあの西早稲田でトムヤムラーメンを食べて美味しいと言っていただいたお客様の存在が今でも原動力になっています。
タイ料理の日本における食文化の地位をあげるために日本の中心、東京で最高峰のタイレストランを作りたい、ニューヨークでティーヌンを開業したいという夢を抱いていました。
2006年にブルーセラドン株式会社を設立。タイバンコクのサイアムヘリテイジホテルと業務提携をして世界の主要都市東京丸の内でサイアムヘリテイジTOKYO新丸ビルを開業、タイのチェンマイにある工房サイアムセラドン社様と業務提携をしてサイアムセラドン業態を開業。ひとつの夢の実現を果たし2017年1月創業者涌井は他界します。

創業から30年経ち、タイ料理が多くの皆様に楽しんでいただける環境になりました。経済環境、生活環境の変化、食に対する需要の変化に対応したタイ料理の価値の創造を使命として今後もチャレンジをしていきます。
その一つとして本場の味を手軽に日本中の皆様に楽しんでいただくECサイト販売を始めます。日本の食文化に浸透させるということは家庭の食卓に並びご家族で食べて頂けたら最高だと思っております。これまでタイ料理教室、レシピ本出版をしてまいりましたがコロナにより食のECサイト販売が増えております。新たなマーケットとしてティーヌンのタイ料理をお届けできたらと願っています。

株式会社スパイスロード社長木下修一